基本操作 — スティック・ラダー・スロットル
ラダーの置き場所は3種類から選べます。共用モードでバンクとラダーが切り替わる仕組み、燃料と増槽の扱い、低速で舵が効かなくなる理由。
このゲームの操作系には、知らないと最後まで気づかないまま遊べてしまう要素がいくつかあります。特にラダーは、独立した操作であることに気づかないプレイヤーが多い部分です。
スティック — バンクとピッチ
スティックの縦がピッチ、横がバンクです。
- バンクはレートコマンドです。倒し続ければ機体は回り続け(最大 180°/s、バンク角の制限なし)、指を離すとその姿勢で止まります。自動で水平に戻ることはありません。背面飛行もそのまま可能です。
ラダー — 置き場所は選べる
ラダーはフラットターン(±1°/s)です。実機の横力上限に相当する、ごくゆっくりした向き変えで、旋回に使うものではありません。
v1.2 から、このラダーをどこに置くかを3種類から選べます — スティックの上のペダル2枚(既定)、スロットル両脇のペダル2枚、そして v1.1 までと同じスティック横軸との共用です。初回の出撃で1度だけ聞かれ、あとは 設定 › コントロール で変更できます。
共用を選んだときだけ、横軸をバンクと分け合うことになります。パッド中心の近くから始めたドラッグはバンク、緑の帯から始めた指はラダーです。判定に使われるのはタッチを開始した位置だけなので、中央から始めたドラッグは指が外側へ流れてもバンクのままです。帯の広さは「広い / 中 / 狭い」から選べます。
低速でバンクの効きが落ちたとき、機首の向きを少しだけ直すために使います。着艦進入の最後の微修正や、編隊で位置を合わせる場面が典型です。旋回はバンクで行い、ラダーは向きの微修正専用です。
どの配置が自分に合うかはラダーの置き場所 — 3つの操作方式から選ぶで詳しく扱っています。
ピッチ — 下が引き起こし
スティックの上下がピッチです。下方向が機首上げ(引き起こし)で、実機のスティック規約と同じです。
自動水平戻しが無いので、機首の姿勢は常に自分で管理することになります。
スロットルとアフターバーナー
スロットルバーで推力を調整します。バーの上端にはデテント(引っかかり)があり、ここが AB(アフターバーナー)です。
点火の手順は決まっています。
- ノブを上端のデテントまで押し込む
- 全開のまま 1 秒キープする
これで点火し、推力は 1.7 倍になります。ただし、
再点火にはまた 1 秒のキープが必要です。「少し絞って、また欲しくなったら戻す」という使い方はできません。AB を使うと決めた区間は、入れっぱなしにします。
AB に秒数の制限はありません。代わりに燃料を食います。
燃料と増槽
燃料は残量であると同時に重量です。焼いた分だけ機体は軽くなり、失速速度も少しずつ下がっていきます(F-2 という戦闘機 §4)。
スロットルの開度がそのまま流量になります。
| 状態 | 消費 |
|---|---|
| アイドル | 0.12 kg/s |
| ミリタリー全開 | 1.38 kg/s |
| アフターバーナー | 7.0 kg/s |
AB はミリタリーの約 5 倍です。海面・全開での持ち時間にすると、こうなります。
| ミリタリー | AB | |
|---|---|---|
| 機内燃料のみ 2,312 kg | 約 28 分 | 約 5 分 30 秒 |
| 増槽 2 本つき 4,552 kg | 約 55 分 | 約 11 分 |
高いところでは空気が薄いぶん流量も落ちるので、実際にはこれより長く持ちます。それでも、5 分のミッションで AB を焚きっぱなしにすれば燃料の方が先に尽きます。
- 残量は HUD の燃料計に kg で出ます。Windows はスロットルの隣の縦ゲージ、iOS は速度バー下の
FUELの行です。 - 機内燃料が出撃時の 15% を切ると BINGO(琥珀色)。帰投を考える合図です。BINGO の判定は機内燃料だけで見ます。
- 燃料を使い切るとフレームアウト——推力が 0 になります。滑空はそのまま続くので、そこから降ろせるなら降ろして着陸を試みられます。
増槽を吊っているステージ(松島基地の場周と編隊飛行)では、空中で増槽を投棄できます。2,420 kg が一度に落ち、失速速度は 262 → 240 km/h、推力重量比は 2 割上がります。投棄が効くのは空中だけです。一度落とすとそのままで、積み直すには RETRY します。
燃料計は増槽から先に減ります。Windows のゲージが 2 本の帯に分かれているのはこのためで、上(増槽)が先に引いていくので「まだ落とせるものが残っているか」がそのまま読めます。
舵の効きは速度で変わる
「低速だと機体が言うことを聞かない」と感じるのは正しくて、舵の効きは動圧に比例してスケールします。
効き = (速度[km/h] / 396)²
速度が半分になれば効きは 1/4 です。加えて、舵の立ち上がりには 0.3 秒の時定数があります。
これが意味するのは、低速では「操作が届くまでの遅れ」と「舵の利きの鈍さ」が重なって起きるということです。失速しかけてから慌てて操作しても間に合わないのは、腕ではなく、この仕様によるものです。操縦性を保つ鍵は、速度を落としすぎないことです。
ランディングギア
グレードによって挙動が変わります。
| グレード | ギア操作 |
|---|---|
| NORMAL / HARD | 自動(342 km/h 未満で展開、396 km/h 超で収納) |
| ACE / FREE PLAY | 手動(GEAR ボタン) |
手動側ではギアを出さずに接地すると「胴体着艦」で CRASH になります。展開サイクルには約 2.5 秒かかるので、進入の直前に思い出しても間に合いません。
手動時はギアの寄生抗力も増えるため、早く出しすぎると減速します。
視点
ゲームパッドを使う場合の割り当ては次のとおりです。
| 操作 | 割り当て |
|---|---|
| バンク / ピッチ | 左スティック |
| ヨー(ラダー) | 右スティック 左右 |
| スロットル | 右スティック 上下 |
| 視点変更 | R1 + 右スティック |
| ズーム | 左スティック 上下(R1 中) |
| 視点リセット | R3 |
| 増槽の投棄 | dpad ←(キーボードは J) |
覚えておくこと
- 横方向は触り始めた場所で決まる。 中央=バンク、外側=ラダー。
- バンクは倒し続けると回り続け、離すとその姿勢で止まる。
- AB はデテントで 1 秒キープ。少しでも絞ると消える。
- AB は燃料を 5 倍焼く。 秒数の制限は無いが、機内燃料だけなら 5 分半で尽きる。
- 舵の効きは速度の 2 乗。 低速では操作そのものが届かない。
- ACE はギアが手動。 出し忘れは胴体着艦。
次は、この操作系で実際に何をするとミッションが失敗するのかを見ます — 最初の5分 — ミッションが失敗する7つの理由。