F-2 の兵装 — 対艦ミサイル 4 発

更新 2026.09.05 — 読了 7分

ハードポイント 11 箇所に何が吊れるのか。90式・04式の空対空ミサイルから、F-2 を象徴する 93式空対艦誘導弾 4 発まで、公開資料でまとめた搭載兵装の一覧。

F-2 は、対艦攻撃を主任務として設計された戦闘機です。主翼が F-16 より 25% 広いのも、重い対艦ミサイルを積んで長い距離を飛ぶためでした(F-2 という戦闘機)。

その「何を積むのか」を、公開されている資料の範囲でまとめます。

1. 吊るところは 11 箇所

位置主な用途
翼端ランチャー2短距離の空対空ミサイル
翼下パイロン8ミサイル・爆弾・増槽
胴体下1増槽・ポッド

重いものほど胴体寄りに吊ります。 翼端は短距離空対空ミサイル専用で、対艦ミサイルのような大物は内側の席に来ます。機体の重心と主翼の曲げに素直な積み方で、実機の写真を見るときの読み方でもあります。

固定武装は 20 mm 機関砲 M61A2 が 1 門。6 本の砲身が回りながら撃つガトリング式で、弾倉に入るぶんを撃ち切ったらそれで終わりです。

2. 空対空ミサイル

制式名種別誘導射程
AAM-390式空対空誘導弾短距離赤外線13 km 超
AAM-504式空対空誘導弾短距離赤外線画像(IIR)約 35 km
AAM-499式空対空誘導弾中距離アクティブレーダー
AIM-9L短距離赤外線

AAM-3(90式) は AIM-9L の後継として開発された短距離ミサイルで、正面からでも捉えられる「オールアスペクト」能力を持ちます。

AAM-5(04式) はその後継です。特徴は 2 つ。ひとつは推力偏向制御 — ロケットの噴流そのものを曲げて機首を振るので、まだ速度が乗っていない発射直後から強引に曲がれます。もうひとつはシーカーの視野の広さで、機首を向けていない方向の相手にも撃てます(オフボアサイト能力)。パイロットのヘルメットに照準を出す JHMCS と組み合わせると、見た方向へ撃つという運用になります。赤外線画像方式なのでフレアにも強くなっています。

AAM-4(99式) は中距離のアクティブレーダー誘導弾です。発射後は弾自身のレーダーで目標を追うので、撃った機体は照射を続けずに離脱できます。発展型の AAM-4B は、シーカーにアクティブ・フェーズドアレイを採用したミサイルとして知られています。

3. 空対艦ミサイル — F-2 の本領

制式名推進誘導(終末)射程
ASM-180式空対艦誘導弾ロケットアクティブレーダー
ASM-293式空対艦誘導弾ターボジェット赤外線画像(IIR)144 km 以上
ASM-3(制式名なし)ラムジェット(超音速)約 200 km

ASM-2(93式)を 4 発。 これが F-2 を象徴する搭載形態です。同じミサイルを F-4EJ改 は 2 発しか積めませんでした。

ASM-2 がロケットではなくターボジェットなのは重要で、燃焼が終われば惰性で飛ぶロケットと違い、全行程を自力で飛べます。射程が桁違いに伸びるのはこのためです。終末誘導が赤外線画像なので、艦の熱源の形を見て狙うことになります。

ASM-3 はさらに先で、ラムジェットによる超音速飛行をします。迎撃までの時間を短くすることが狙いです。射程を伸ばした ASM-3A も開発されています。

なぜ対艦なのか

F-2 の前身である FS-X は、島国の周囲へ近づく艦艇に対処する「支援戦闘機」として構想されました。だから設計の優先順位が、格闘戦の軽快さよりも重い兵装を積んで遠くまで行って帰る能力に寄っています。主翼の面積も、燃料の搭載量も、その要求から来ています。

4. 空対地兵装

JDAM にはモーターがありません。落ちることが射程の源なので、どこまで届くかは投下したときの高度と速度で決まります。高く速く入って投下し、そのまま離脱する——という使い方になります。

5. 増槽(外部燃料タンク)

翼下と胴体下には増槽を吊れます。行動半径 450 海里(約 830 km)という数字は、増槽を積んだ状態を前提としたものです。

増槽は燃料を増やす代わりに、抗力が増え、重量が増え、引ける G が下がります。実機の運用上、増槽やミサイルを積んだ状態の制限荷重は、クリーン形態の 9 G よりかなり手前に設定されます。

ゲームの側は構造の G 制限を +9 G / −3 G に固定していて、増槽の有無では動きません(失速と旋回 §8)。増槽を吊ると引ける G が減るのは、重くなった分だけ同じ速度で作れる荷重が小さくなるからです。

6. このゲームの F-2 は、何を積んでいるか

F-2 MISSIONS の機体は、ステージごとに積むものが変わります。翼下には 6 つの席があり、そのミッションで使う兵装が吊られます(撃たないミッションでは模擬弾)。増槽は積むステージにだけ付きます——松島基地の場周と編隊飛行がそれで、空母のミッションはクリーンです。

そして、積んだものはそのまま重さとして飛行モデルに入ります

積むもの重量
短距離空対空ミサイル 1 発(ランチャー込み)100 kg
空対地誘導弾 1 発260 kg
空対艦誘導弾 1 発530 kg
20 mm 機関砲弾 512 発90 kg
フレア投下装置(装弾込み)45 kg
増槽 1 本(殻 90 kg + 燃料 1,120 kg)1,210 kg

数字を見れば分かるとおり、効くのは増槽です。2 本で 2,420 kg——ミサイル 24 発ぶんで、出撃重量の 16% にあたります。ミサイルを 1 発撃ったところで機体はほとんど軽くなりませんが、増槽を落とせば体感で変わります(キーボード J、パッド dpad ←)。

積み方を指定していないステージの出撃重量は 12,702 kg = 約 12.7 t で、これが飛行モデルの調律の基準点です。失速 240 km/h も進入 280 km/h も、失速と旋回 に並んでいる数値は、すべてこの重さの上で測ってあります。増槽を吊れば 15.1 t になり、失速速度は 262 km/h まで上がります。

内訳と、重量が飛び方に効く仕組みは F-2 という戦闘機 §4 にまとめました。

重量は、飛び方のすべてに効く

失速速度は重量の平方根に比例します。同じ翼で重量が 1.5 倍になれば、失速速度は約 1.22 倍 — 240 km/h の失速が 293 km/h になります。旋回半径も、上昇率も、加速も同じように重さで決まります。しかも燃料は焼いた分だけ軽くなるので、この重さは飛んでいる間ずっと動き続けています。


出典

本記事は公開されている情報にもとづく解説です。